はじめに
新NISAについて調べていると、
出口戦略の一部としてよく出てくるのが
「どれから売るか」という話だ。
- 利益が出ているものから売るべきか
- 元本に近いものから売るべきか
- 税金がかからないなら順番は関係ないのか
僕も一時期、
この「売却順序」をかなり真剣に考えた。
ただ、結論から言うと、
僕は新NISAの売却順序を細かく決めていない。
この記事では、
売却順序を決めようとしていた僕が、
なぜ「決めすぎない」という判断に落ち着いたのかを整理する。
結論:売却順序は“正解を決めるテーマ”ではなかった
新NISAは非課税制度だ。
そのため、
売却順序による税金の差は基本的にない。
にもかかわらず、
売却順序を詰め始めると
- どれが一番合理的か
- この順番で本当にいいのか
- 将来後悔しないか
と、考えることが一気に増える。
僕はこの状態に違和感を覚えた。
売却順序を考えることで、
今の投資判断が重くなっている
と感じたからだ。
なぜ売却順序が気になったのか
「出口を決めておかないと不安」だった
新NISAは長期制度だ。
長く積み立てるからこそ、
- 最後にどう使うのか
- どう終わらせるのか
を先に決めておきたくなる。
僕も例外ではなく、
「どれから売るか」を決めておけば、
将来の不安が減る気がしていた。
情報を見れば見るほど迷いが増えた
売却順序について調べると、
- 利益確定を優先
- 元本確保を優先
- 値動きの大きいものから
と、さまざまな意見が出てくる。
どれも一理ある。
でも前提が違う。
その結果、
どれを採用しても不安が残る状態
になっていた。
売却順序を細かく決めようとして気づいたこと
実際に、
自分なりの売却ルールを作ろうとした。
- A商品は先
- B商品は後
- この比率になったら売却
ところが、
このルールを考えれば考えるほど、
- 今の積立配分は正しいのか
- 商品構成を変えるべきでは
と、
入口側の判断まで揺れ始めた。
出口の設計が、
入口を不安定にしていた。
僕が「売却順序を決めない」と判断した理由
将来の状況は確実に変わるから
売却を考えるタイミングでは、
- 生活費
- 収入
- 家族構成
- 相場環境
すべてが今と違っている可能性が高い。
それなのに、
今の前提で順序を固定するのは、
将来の自分を縛る行為
だと感じた。
判断を減らすために投資をしているから
僕が新NISAに求めているのは、
- 最適化
- 効率の最大化
ではない。
判断を減らし、
長く続けることだ。
売却順序を細かく決める行為は、
その目的と逆方向だった。
今の僕の売却に対する考え方
売却順序を決める代わりに、
僕は次のレベルで考えている。
| 観点 | 今の考え方 |
|---|---|
| 売却理由 | 生活の必要性 |
| 売却判断 | 金額・用途ベース |
| 商品順序 | その時に決める |
| 相場対応 | 見て調整しない |
重要なのは、
「何のために売るか」だけを先に決めている
という点だ。
一度だけ、売却順序を考えすぎたときの話
以前、
「この順番で売れば合理的だ」と
かなり細かいルールを作ったことがある。
そのとき何が起きたかというと、
- 相場が気になる
- 含み益が減ると不安
- 判断を変えたくなる
売却はまだ先なのに、
今の投資が落ち着かなくなった。
この経験で、
僕ははっきり分かった。
売却順序は、
今の自分が抱えるテーマではない。
売却順序を決めないことで楽になったこと
この考え方にしてから、
- 出口のことで悩まなくなった
- 今の積立に集中できるようになった
- 投資全体がシンプルになった
売却順序を決めなかったことで、
逆に
投資の軸が安定した。
こんな人には合う / 合わない
合う人
- 出口を考えすぎてしまう
- 正解を決めないと不安
- 投資を仕組みにしたい
合わない人
- 売却戦略を細かく組みたい
- 将来計画を数字で固めたい
- 投資を趣味として楽しみたい
よくある勘違い
- 売却順序を決めないのは無計画
- 先に決めないと後悔する
僕の場合は逆だった。
決めすぎない方が、
長期では安定した。
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まとめ
新NISAの売却順序は、
今すぐ答えを出すテーマではない。
僕にとって大切だったのは、
「どれから売るか」ではなく、
「なぜ売るか」を見失わないことだった。
この記事は、
売却戦略を決めきれない人向けではない。
「考えすぎて今の判断が止まっている人」
に向けた、僕の考えの整理だ。

