はじめに
家計を見直そうと思ったとき、
一番最初にやりがちなのが「シミュレーション」だと思う。
- 将来いくら貯まるか
- 何年後にいくら残るか
- このままで老後は大丈夫か
僕自身も、家計に不安を感じたとき、
真っ先に家計シミュレーションを作った。
数字を入れれば結果が出る。
グラフにすれば安心できる。
最初はそう思っていた。
先に結論を書く。
僕は今、
家計シミュレーションをほとんど見ていない。
その代わりに、
「判断を減らす家計ルール」を決めている。
この記事では、
家計シミュレーションを作り込んだ僕が、
なぜそれを手放すことにしたのかを整理する。
結論:家計は「未来予測」より「判断設計」の方が効いた
家計シミュレーションは間違ったものではない。
ただ、僕にとっては
安心するための道具にはならなかった。
- 数字を見るたびに不安が出る
- 前提が変わると結果も変わる
- 「この数字で本当に足りるのか」と考え続ける
シミュレーションを回すほど、
家計について考える時間が増えていった。
そこで僕は、
未来を当てにいくのをやめて、
今の判断を減らす方向に切り替えた。
僕が家計シミュレーションを作った理由
不安を数字で消したかった
当時の僕は、
- 貯金は足りているのか
- 投資に回して大丈夫なのか
- 将来困らないか
こうした不安を、
数字でハッキリさせたかった。
シミュレーションを作れば、
白黒つくと思っていた。
「正しい家計」を知りたかった
ネットを見ると、
- 手取りの◯%を貯蓄
- 生活費は◯万円以内
といった目安が大量に出てくる。
それを自分に当てはめて、
「合っているかどうか」を
確かめたかった。
家計シミュレーションで分かったこと
実際に作ってみて、
分かったことがある。
前提を少し変えるだけで結果が変わる
| 前提条件 | 結果の印象 |
|---|---|
| 利回りを高めに設定 | 余裕がある |
| 支出を少し増やす | 急に不安 |
| 期間を延ばす | なんとなく安心 |
この表を見て思ったのは、
どれも「都合のいい数字」を作れるということ。
つまり、
安心にも不安にもできてしまう。
数字を見ても「行動」は変わらなかった
シミュレーションをしても、
- 明日から何を変えるか
- 今日何をやめるか
は、実は何も決まらなかった。
数字は出るけど、
判断が残らない。
僕が家計シミュレーションをやめた理由
数字が増えるほど、考えることが増えた
シミュレーションを更新するたびに、
- 前提はこれでいいのか
- 他のパターンも試すべきか
と考え始めてしまう。
これは、
家計管理のために判断を増やしている状態だった。
安心は一時的で、すぐ不安に戻った
一度は安心しても、
- 相場が動く
- ニュースを見る
- 他人の家計を見る
と、すぐ不安になる。
シミュレーションは、
安心を固定してくれなかった。
今はどうしているか:家計を「ルール」で見る
家計シミュレーションをやめてから、
僕は次のような見方に切り替えた。
| 見るもの | 見ないもの |
|---|---|
| 毎月の固定費 | 30年後の金額 |
| 続けられる貯蓄額 | 将来予測グラフ |
| 判断回数 | 最適解 |
決めているのは、数字ではなくルール
- 毎月これだけは貯める
- 投資はこの範囲でやる
- 生活費はこの枠に収める
これだけ決めて、
結果は見に行かない。
家計が楽になった理由
このやり方に変えてから、
- 家計を考える時間が減った
- 数字に一喜一憂しなくなった
- 比較しなくなった
結果として、
家計管理が「作業」になった。
シミュレーションを回していた頃は、
家計が常に頭の片隅にあった。
今はそれがない。
家計シミュレーションが向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 数字を見ると安心できる
- 前提を割り切れる
- 未来予測を楽しめる
向いていない人
- 数字に引っ張られやすい
- 不安を増幅しやすい
- 正解を探し続けてしまう
家計も投資も、
性格との相性がかなり大きい。
よくある勘違い
- シミュレーションしない=無計画
- 数字を見ないのは危険
僕の場合は逆だった。
数字を追いすぎた方が、
家計が不安定になった。
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まとめ
家計シミュレーションをやめたのは、
未来を諦めたからではない。
未来を当てにいくのをやめて、
今の判断を安定させたかったからだ。
この記事は、
「数字で安心したい人」向けではない。
「家計のことで考え続けるのに疲れた人」
に向けた、僕の実体験の整理だ。

