はじめに
暴落が怖いのは「どれくらい落ちるかがわからない」から。
感覚的に怖いだけで、数字で見たことのある人は意外と少ない。
ただ実際には、
- S&P500 はどれくらいの頻度で落ちるのか
- どこまで落ちたことがあるのか
- 落ちたあと何年くらいで戻ってきたのか
- 暴落時に“買い増しした場合”の差
- 下落と長期リターンの関係
こういう基礎的な数字を押さえるだけで、暴落への耐性は一気に変わる。
この記事では、ChatGPT にデータを整理させつつ、
「暴落はどれくらい来るのか?」を具体的に見える化する。
既存の “暴落時にどう動くか” はすでに別記事でまとめているので、
この記事は “そもそも暴落とは何かを理解するための前半パート” として読む前提で作っている。
S&P500 の暴落歴史:どれくらい落ちるのが普通なのか
S&P500 の主要暴落をざっくり並べるとこうなる。
過去の代表的な暴落(下落率)
| 年 | 事象 | 下落率 |
|---|---|---|
| 2000〜2002 | ITバブル崩壊 | 約 -49% |
| 2008〜2009 | リーマンショック | 約 -56% |
| 2020 | コロナショック | 約 -34% |
大きく落ちたタイミングだけ抜いても、ざっくり -30%〜-55% の範囲。
- -10%:毎年のように起きる
- -20%:数年に1回ある
- -30%:大きめの暴落
- -50%:10〜20年に1回レベルの巨大クラッシュ
このくらいの幅を “許容前提” にしておくと、暴落の理解がブレなくなる。
関連記事
既存の暴落時の行動ルールはこっち
→ https://tsumiboku.com/nisa-crash-actions/
オルカン(全世界株)も実は似たような動きをする
「全世界だから安全」というイメージがあるが、
実際には S&P500 とほぼ同じような下落傾向になる。
2008年のリーマンショックでは、
全世界株(MSCI ACWI)も約 -50% ほど落ちている。
理由はシンプルで、
世界株指数の半分はアメリカだから。
つまり、
オルカンを積み立てていても、-30〜-50% の下落は普通にありえる。
暴落後はどれくらいで戻る?回復期間の目安
次に気になるのは「戻るまで何年かかるか」。
主要暴落の回復期間
| 事象 | 回復にかかった期間 |
|---|---|
| ITバブル | 約 4.5年 |
| リーマンショック | 約 4年 |
| コロナショック | 約 0.5年 |
リーマンショックの -56% ですら 約4年で戻っている。
もちろん未来が全く同じとは限らないが、
長期的には企業の利益成長が続く限り、指数はプラス方向に向かう。
ここでのポイント
- 暴落は数ヶ月〜数年単位で見る
- “今の含み損” は未来から見ればただのノイズ
回復期間を知っているだけで、行動が安定する。
暴落時に追加投資した場合のリターン差(ChatGPT計算)
想定として
- 毎月5万円を積み立てている
- 暴落で一時的に -30%
- そのタイミングで20万円追加投資
- 年率5%で10年放置
というざっくりケースを ChatGPT に投げた結果がこれ。
追加投資しない場合
→ 約 781万円
追加投資あり(20万円入れる)
→ 約 1,019万円
差:約238万円
もちろん数字は前提しだいで変わるが、
暴落時の追加投資は「リスクを取りに行く」というより“未来の利益を安く買っているだけ” という話。
実際に自分も関税ショックの時に30万円くらい成長投資枠で追加購入している。
下落率ごとの“回復後の資産差”を整理しておく
ChatGPT にまとめさせると、下落率と将来リターンの関係はだいたいこうなる。
下落率と“買い時の利回り改善”
-10% の暴落で買う
→ 実質 +11% 分の上乗せ
(10%値引きで買うと“上昇率が相対的に増える”ため)
-30% の暴落で買う
→ 実質 +42% の上乗せ
(70円で買った株が100円に戻ると +42%)
“暴落=怖い” と感じるのは感情で、
数字で見るとむしろ 「将来利益のクーポン券」 に近い。
暴落に耐えるための家計設計(現金比率)
暴落そのものは避けられないので、
大事なのは 耐えられる家計構造かどうか。
ポイントは3つ。
① 現金は「月収の6〜8ヶ月分」
あなたの既存記事の結論と一致するライン。
→ https://tsumiboku.com/nisa-cash-balance-chatgpt/
これを確保していると、
暴落が来ても “生活は揺らがない” という安心感が生まれる。
② 固定費を下げておく
固定費が高いほど、暴落時の不安は増す。
固定費が低いほど、身動きが軽い。
③ 新NISAは生活費と分離する
投資分と生活分が混ざると意思決定が崩れる。
「これは10〜20年後のお金」という“ラベリング”が必要。
暴落と長期リターンの関係
長期投資で最も重要なのは、
暴落を避けることではなく、暴落中も市場に居続けること。
S&P500 の長期リターンは年平均 7〜10%。
このリターンは「暴落込み」で成立している。
つまり
- 暴落は長期投資の“必要コスト”
- 下落が来ても積み立てを止めない
- むしろ将来リターンが改善する局面
という、感情と逆のことが数字の世界では起きる。
まとめ:暴落を数字で理解すると怖さが消える
暴落を感覚だけで捉えると怖いまま。
数字で見ると、だいたい以下が結論になる。
- S&P500 の暴落は -30〜-50% が普通
- 回復には数ヶ月〜4年程度
- 追加投資は“割安で将来利益を買う行為”
- 下落率が大きいほど、回復時の伸びも大きい
- 長期投資のリターンは“暴落込み”で成立
- 家計設計(現金・固定費)がメンタルの土台になる
このあたりの理解があると、
以前書いた「暴落時どう動くか」の記事が、より“腹落ち”するはず。
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暴落時の行動ルールはこちら
→ https://tsumiboku.com/nisa-crash-actions/

