はじめに
出口戦略の記事はいくつか書いてきたけど、
それぞれ扱っている範囲がバラバラだったり、
60代以降だけにフォーカスしていたりで、
“全期間を一枚の絵で見られる記事” はまだ存在していなかった。
出口戦略は本来、
- 30代
- 40代
- 50代
- 60代
- 70〜80代
と 時間軸で連続している。
今回の記事は、僕がすでに書いた内容を全部踏まえて、
「入口 → 中盤 → 出口」までの全期間を一本の線でつなぐ“完全マップ” を作る。
既存記事との位置づけも明確にしたうえで、
新NISA時代の出口戦略を“体系として”整理した。
30代:出口を意識しつつ“積み上げフェーズ”を設計する
出口は60代〜80代だとしても、
30代の資産形成の仕方で“出口の選択肢”がほぼ決まる。
30代の焦点はこの3つ
● ① 固定費と貯蓄率で“積み上がる土台”を作る
固定費が重いと、どれだけ投資しても出口で詰む。
出口戦略は家計の構造とセット。
● ② 積み立てペースを早期に最大化する
新NISAの1800万枠は、埋めれば埋めるほど出口戦略が楽になる。
● ③ 現金比率は「生活防衛用のみ」
出口を見据える段階ではない。
生活の安定性確保が優先。
関連
- 新NISAの現金比率の記事(出口の“手前”の土台)
→ https://tsumiboku.com/nisa-cash-balance-chatgpt/ - 30歳会社員視点で作ったロードマップ記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-exit-strategy/
40代:リスク許容を見極め、出口に向けて「形を整えるフェーズ」
40代は資産が大きくなり“下げ幅も大きい”ので、
出口を意識し始める最初のポイントになる。
● ① 現金比率の調整を開始
30代より生活費が安定してきているため、
- 現金:投資 = 2:8 〜 3:7
くらいまで適正化できる。
● ② 50代以降の取り崩しに向けた“逆算”をスタート
出口から逆算すると、
「何歳で何%売れば生活費をカバーできるか」が見えてくる。
● ③ 新NISAの成長投資枠を“出口で売りやすいポジション”として育てる
売却時の税金がゼロのため、
出口戦略では“最強カード”になる。
50代:出口に向けて資産を“着地させるフェーズ”
50代は「出口を意識する」ではなく、
明確に出口に向けて動くフェーズ。
● ① 現金比率を少しずつ積み増す
出口が近づくほど現金の重要度が増す。
ChatGPT にまとめさせた通り、
現金は“月収の6〜8ヶ月分+α”が安定ゾーン。
● ② リスク資産の比率を徐々に調整
焦ってアセットを切り替える必要はない。
毎年5%ずつ現金比率を上げる程度で十分。
● ③ 「どの枠から売るか」を50代で決めておく
出口戦略で最も詰まりやすいのがココ。
これに関しては既存記事が詳しい。
関連
- 新NISA vs 特定口座の“売却の税金違い”を整理した記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-tax-sell-difference/ - 損益・売却順番の記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-selling-order-strategy/
60代:出口戦略のスタート|取り崩し準備フェーズ
ここから「実際に使う」に向けた準備が入る。
● ① 生活費の固定化
退職後の生活費は人によって大きく違う。
まずは「毎月いくら必要か」を確定させる。
● ② 取り崩し率(何%売るか)を設定
“3〜4%ルール”が基本だが、
あなたの記事でも整理している通り
インフレ・生活費・医療費によって調整が必要。
● ③ 固定費を抑えることで“取り崩しの寿命”が伸びる
出口は家計戦略でもある。
関連
- 60〜80代の取り崩しロードマップ記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-retirement-withdrawal-roadmap/
70代:取り崩し本番|3つのシナリオで動く
70代は取り崩しが本格化。
生活費30万前後を想定して、
取り崩し率はおおむね 3〜4% が基準になる。
● シナリオ① 安定型
- 新NISAは売らず、特定口座から取り崩す
- 税金がかかる
- 非課税枠を温存する形
● シナリオ② 最適化型
- 特定口座と新NISAをバランスして売却
- 税金の発生を最小に調整
● シナリオ③ シンプル型
- 新NISAの成長投資枠をメインに取り崩す
- 取り崩しの手続きが簡単
- 税金ゼロで管理負荷が低い
既存記事で扱っている“取り崩しの行動面”がここに対応する。
80代:シンプルに使うフェーズ|残す・使い切る戦略
80代は出口戦略の終盤。
この年代で重要なのは、
● ① お金の“守りの設計”
- 現金比率を高める
- 医療費・介護費を上乗せ
- 必要分だけ取り崩す
● ② 残す設計(相続シンプル化)
- 新NISAのまま残る
- 手続きが少なく相続が簡単
- 税金の影響が小さい
● ③ 使い切る設計
- 生活費+余暇費に合わせて3〜4%で使う
- 余った資産は現金化して管理しやすく
ここはあなたの「老後の取り崩しロードマップ記事」と自然につながる。
出口戦略の“売却順序”はこう整理すればブレない
出口戦略の中でも最重要ポイント。
既存記事で詳しく書いた内容だが、
この記事では“体系マップとしての位置づけ”を書く。
売却順は基本この3ステップ
① 特定口座(含み益が少ない or 含み損)
理由:税金調整しやすい
② 新NISAのつみたて枠
理由:非課税で取り崩しても枠が戻らない
=出口で使いやすい
③ 新NISAの成長投資枠
理由:最もメリットが大きい枠なので最後まで残す価値がある
詳細は以下の記事に統合される。
- 新NISA vs 特定口座の“売却の税金違い”を整理した記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-tax-sell-difference/ - 損益・売却順番の記事
→ https://tsumiboku.com/nisa-selling-order-strategy/
出口戦略は「単品」では成立しない|体系化が重要
出口戦略は、
- 取り崩し率
- 売却順序
- 税金
- 現金比率
- 生活費
- 医療費
- アセットの作り方
これら全部が“つながっている”ことを意識しておくことが大事。
今まで書いていたの既存記事ではバラバラだった情報が、
この“完全マップ”によってひとつのストーリーになったように感じる。

