はじめに
新NISAを続けていると、
どこかのタイミングで必ず考え始めるのが
「老後の取り崩し」だ。
- 何歳から取り崩すか
- 毎年いくら使うか
- どの順番で売るか
ロードマップを描けば安心できそうだし、
数字に落とし込めば不安が消える気もする。
僕も一度、
老後取り崩しのロードマップを
かなり真剣に作ろうとした。
先に結論を書く。
僕は、
老後の取り崩しを“細かいロードマップ”として固めるのをやめた。
その代わりに、
将来の自分が迷わないための判断軸だけを残している。
結論:老後の取り崩しは「完成図」より「余白」を残した方が安定した
老後取り崩しの話になると、
どうしても「正解の形」を探してしまう。
- 定額がいいのか
- 定率がいいのか
- 何%が安全なのか
でも僕の感覚では、
老後は“設計しきれる未来”ではない。
だから僕は、
完璧なロードマップを描くよりも、
判断を誤らない枠だけを先に決める
という考え方を選んだ。
なぜ老後取り崩しのロードマップを作りたくなったのか
「今決めておかないと不安」だった
老後の話は、
- 先が見えない
- やり直しがきかない
というイメージが強い。
だからこそ、
- 今のうちに
- 正しい形を
と、
早めに決めたくなる。
僕も
「今ちゃんと決めておけば、将来楽になる」
と思っていた。
数字にすると安心できる気がした
年金、資産額、利回り。
これらを並べて、
- 何歳で
- 年間いくら
と書けた瞬間、
一時的に安心した。
でも同時に、
別の感情も出てきた。
「この前提が崩れたらどうする?」
という不安だ。
ロードマップを細かく作って気づいたこと
実際に、
かなり具体的な取り崩し案を
一度作ってみた。
- 開始年齢
- 年間支出
- 想定利回り
その結果どうなったか。
今の投資判断が重くなった
老後の数字を守るために、
- 積立額は足りているか
- 配分を変えるべきか
と、
今の判断まで老後基準で考え始めていた。
出口の設計が、
入口を縛り始めていた。
僕が老後ロードマップを「固めない」と決めた理由
将来の前提は、ほぼ確実に変わる
老後までの間に、
- 収入
- 支出
- 家族構成
- 制度
が変わらない可能性の方が低い。
それなのに、
今の前提で
数十年先の数字を固定するのは、
安心というより錯覚だと感じた。
判断を減らすために投資をしているから
僕が新NISAに求めているのは、
- 最適化
- 最大化
ではない。
迷わず続けられる状態だ。
老後ロードマップを細かく決めるほど、
判断は減るどころか増えていった。
今の僕の老後取り崩しの考え方
ロードマップの代わりに、
次のような“枠”だけを決めている。
| 観点 | 今の考え方 |
|---|---|
| 目的 | 生活を維持する |
| 取り崩し開始時期 | 状況を見て決める |
| 金額 | 固定しない |
| 判断基準 | 迷わないこと |
数字は決めない。
考え方だけ決める。
一度だけ「このままじゃ足りないかも」と感じた瞬間
正直に書く。
老後ロードマップを捨てたあとでも、
一度だけ
「本当に大丈夫なのか」
と不安になったことがある。
関税ショックで相場が下がり、
評価額が目に見えて減った時期だった。
そのとき、
自分に問いかけた。
- これは数字が足りない不安か
- それとも相場変動による不安か
答えは後者だった。
ロードマップがなくても、
「これは感情か、判断を変える理由か」を切り分ける軸があれば、
元のスタンスに戻れる。
そう分かった瞬間だった。
老後取り崩しで大事だと思っていること
僕が今、
一番大事にしているのはこれだ。
- 取り崩しは「投資の延長」ではない
- 生活の一部として判断する
- 数字より、状態を見る
老後は、
「計画を守る時間」ではなく、
生活に合わせて調整する時間
だと思っている。
こんな人には合う / 合わない
合う人
- 将来の数字を考えすぎてしまう
- 正解を決めないと不安
- 投資で判断を減らしたい
合わない人
- 老後設計を数字で固めたい
- 取り崩しを完全に設計したい
- 計画通りに進めたい
よくある勘違い
- ロードマップがない=無計画
- 今考えないのは危険
僕の場合は逆だった。
固めすぎない方が、
長期では安定した。
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まとめ
新NISAの老後取り崩しは、
完成したロードマップを作る話ではない。
僕にとって必要だったのは、
将来の自分が迷わないための余白
だった。
この記事は、
老後を完全に設計したい人向けではない。
「考えすぎて今が止まっている人」
に向けた、僕の判断の整理だ。

