はじめに
新NISAを始めるとき、
多くの人が一度はシミュレーションを見ると思う。
- 月いくら積み立てたら?
- 何年続けたら?
- 将来いくらになる?
僕も同じだった。
ただ、実際に数字を並べてみて感じたのは、
**「シミュレーションは答えじゃない」**ということ。
この記事では、
新NISAの積立シミュレーションを使って、
- 僕が何を確認したのか
- 逆に、何を判断材料にしなかったのか
- その結果、どんな前提を決めたのか
を実体験ベースで整理する。
先に結論を書く。
このシミュレーションで一番役に立ったのは、
「将来いくらになるか」ではなく、
どこで線を引くかを決められたことだった。
結論:シミュレーションは「未来予測」ではなく「線引き用」
新NISAのシミュレーションを見る前は、
「正解の積立額」や「最適な年数」があると思っていた。
でも実際に使ってみて分かったのは、
- シミュレーションは当て物ではない
- 数字に期待するとブレる
- 使い方を間違えると不安が増える
ということ。
僕はこのシミュレーションを、
判断を減らすための道具として使うことにした。
僕が使った積立シミュレーションについて
ここで使っているシミュレーションは、
新NISAで毎月一定額を積み立てた場合の将来額を、
想定利回りごとに整理したもの。
※このシミュレーションは、
僕が「どこまでなら無理なく続けられるか」を考えるために使った。
将来の金額を断定する目的ではない。
● 毎月の積立額
1万円 / 3万円 / 5万円 / 10万円 / 15万円 / 30万円
● 運用期間
20年 / 30年
● 特別シナリオ
- 15年で1,800万円(NISA満額)→ 放置
- 最速5年で1,800万円 → その後25年放置
■ 20年間積み立てた場合(年利5%)
● 20年運用結果
| 積立額 | 元本(万円) | 最終額(万円) |
|---|---|---|
| 1万円/月 | 240 | 396 |
| 3万円/月 | 720 | 1189 |
| 5万円/月 | 1200 | 1984 |
| 10万円/月 | 2400 | 3968 |
| 15万円/月 | 3600 | 5952 |
| 30万円/月 | 7200 | 11904 |
■ 30年間積み立てた場合(年利5%)
● 30年運用結果
| 積立額 | 元本(万円) | 最終額(万円) |
|---|---|---|
| 1万円/月 | 360 | 797 |
| 3万円/月 | 1080 | 2392 |
| 5万円/月 | 1800 | 3986 |
| 10万円/月 | 3600 | 7973 |
| 15万円/月 | 5400 | 11959 |
| 30万円/月 | 10800 | 23918 |
■ 特別シナリオ:NISA満額 → 放置したパターン
● パターン①:15年で1,800万円 → その後放置
- 月10万円積立
- 15年で1,800万円
- そのまま放置
| 運用期間 | 元本(万円) | 最終額(万円) |
|---|---|---|
| 20年 | 1800 | 3305 |
| 30年 | 1800 | 5383 |
● パターン②:5年で最速1,800万円 → その後25年放置
- 毎月30万円
- たった5年で1,800万円
- その後25年は完全放置
| 運用期間 | 元本(万円) | 最終額(万円) |
|---|---|---|
| 20年 | 1800 | 4135 |
| 30年 | 1800 | 6736 |
シミュレーションを見て「やらない」と決めたこと
積立額を無理に引き上げること
数字を見ると、
現状の月10万円を15万円に増やせば、
将来額は一気に大きくなる。
でも同時に、
- 毎月の生活がきつくなる
- 途中で下げたくなる
- 判断が増える
未来も想像できた。
だから僕は、
「増やせる」ではなく「続けられる」金額を基準にした。
一番増える前提を信じ切ること
利回りを高めに置けば、
数字は気持ちよく伸びる。
ただ、
それを前提にすると、
- 下振れしたときに焦る
- 想定と違ったときに不安になる
過去の投資経験から、
期待値を信じすぎた判断はうまくいかなかった。
だからシミュレーションでは、
「楽観的な未来」を判断材料にしないと決めた。
数字だけで将来を決めること
シミュレーションを見ていると、
つい「◯年後に◯円」という数字に目がいく。
でも、
その数字のために今の生活を犠牲にするのは違う。
僕にとって新NISAは、
生活を安定させるための仕組み。
将来額より、
今の負担感を優先することにした。
僕の場合:この数字を見てどう判断したか
シミュレーションを見た結果、
僕が決めた前提はシンプル。
- 毎月10万円なら無理なく続けられる
- これ以上増やすと、考えることが増える
- 年数は「続けられた結果」として受け取る
つまり、
「最初から満額を目指さない」
という判断。
これは、
一番増えそうな選択ではない。
でも、
途中で投資を嫌いにならないための選択だった。
こんな人はこのシミュレーションの見方でOK
向いている人
- 積立額で毎月悩みたくない
- 数字を見て不安になりやすい
- 投資を生活の一部として続けたい
向いていない人
- 毎年最適解を探すのが楽しい
- 相場に応じて柔軟に動きたい
- 数字を見るほどモチベーションが上がる
新NISAは、
性格との相性がかなり大きい制度だと思っている。
よくある勘違い
- シミュレーション通りに資産は増える
- 正しい数字を選べば不安はなくなる
どちらも違う。
不安が減ったのは、
数字で判断するのをやめたからだった。
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まとめ
新NISAの積立シミュレーションは、
未来を当てるためのものではない。
僕にとっては、
「これ以上考えなくていいライン」を決めるための道具だった。
この記事は、
「いくら増えるか」を知りたい人向けではなく、
「数字に振り回されずに続けたい人」
に向けた実体験の整理だ。

